東日本大震災からどんどん月日は流れます。人は良くも悪くも『忘れる』ことができます。震災に際して傷を負い、いまだ目を向けるのがつらい方もいるかもしれません。でも反対に、思いやりや優しさなど人本来の状態から離れてしまっている方もいるかもしれません。思いやりや優しさがあふれる世界を望みます。

盛岡自然整体-aru- 東日本大震災

東日本大震災

 東日本大震災について、以前のHPでは記事を上げていました。現在のHPはそのあとに作ったもので、改めてそのページを作ることはしていませんでした。でも、忘れてはいけないこととして、うろ覚えの部分もありますが再度ページを作成することにしました。

 人は良くも悪くも忘れることができます。思い出すことは悪いことではありません。しかし、思い出すことで『囚われ』てしまうことは避けなければならないことだと思います。まだその時ではないと感じる方は読み進めないことをおすすめいたします。

3・11その日

 あの日のあの時間は13時の方の施術後に時間が空き、確定申告の仕上げに取り掛かっている最中でした。

 そのとき、何が起こったかわかっていません。時間にしてほんの数秒。地震と気づき、普通の地震ではないと察し、私は慌てて外に出ました。外に出たとき、手に握られていたのは「はんこ」でした。

 目にした光景は、波打つ道路、揺れ続ける電線、消えていた信号などでした。

 数分続いた地震もほどなくして収まり、一階の焼き鳥屋さんに配達にいらしていた業者さんと話をしていました。さらに数分後、その業者さんの車から聞こえてきたのは「津波が来るので沿岸にお住まいの方は避難してください」というような放送が流れていて、しきりに津波の警戒を促していたのを覚えています。

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生活

 ガソリンもなく、電話も繋がらず、電気・水道も止まり、お店の商品はない。そんな状況でしたね。幸いにも我が家には反射式ストーブがあり、水道もほとんど止まることがなかったためにさほどの不便はありませんでした。

 といっても、それ以上に悲惨な状況を耳にしていたからに過ぎないのかもしれません。

 余震が続く中、時は過ぎ、落ち着きを取り戻したとき、今度は患者様のことが気にかかります。寝たきりのご家族がいる方もいたり、家庭訪問をしたり、繋がった時には電話をかけたりしました。

来院されていた患者様で一人暮らしや不自由がある方へ連絡を取ってみました。電話が繋がるようになってからの話です。

 来院されている患者様の中で、学校の先生で沿岸からいらしてくださっている方がいました。その方に連絡を取ってみると、学校自体は大丈夫だったのですが、生徒さんの実家が流されたりとかがあるとのことでした。

 私に何かできることはないでしょうか。何か必要なものがありますか?と尋ねたところ、さしあたってノートが無いとのことでしたので、インターネットで探して50冊送りました。その際に、希望したノートが50冊は無かったのですが、事情を伝え、お店の方に協力していただいて数を揃えていただきました。そんなやり取りから人とのつながり、温かさを感じることができました。

なにかできることはあるのか?

 いろいろ考えました。そうしてたどり着く答えは、結局はとてもシンプルなこと。私は整体師。整体でボランティアをしよう、ということにしました。

 ところが、なかなか事は上手く運びません。被災され、避難生活を送っている方がいる施設へ片っ端から電話・メールをしてみたものの「団体」であれば受け入れ可能なのですが『個人』ということで、なかなか進展しませんでした。

 そうした中で、岩泉の社会福祉協議会さんから受け入れ可能だという話をいただき、龍泉洞温泉ホテルにに整体ボランティアにいくことになりました。それが2011.4.22のことでした。

 車に敷布団やタオルなど必要な物を積み込み、一日だけですが皆様のケアをさせていただきました。何人か施術を提供できたのですが、パタッと止まることもあり、そんなときはお話を訊きにロビーへ向かいました。

 施術時やロビーでお話を伺っていると、多くの方は腰痛をお持ちだったのです。その理由は『がれき撤去』。これはものすごい重労働です。

 現在もそうなのですが、私は根本原因を取り除きたいと思っています。施術ボランティアの受け入れが少ない状況で、どこかの団体に所属するという手もあったと思います。がれき撤去のお手伝いも一つの手だという結論に達し、その後はそちらのボランティアに参加することにしました。

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3月・4月の取り組み

盛岡自然整体-aru- 佐藤の取り組み
3月 できる範囲で募金
   気になる患者さん(一人暮らしなど)の安否確認
   大震災に関するHP作成
   ボランティア整体の提案(避難所)
4月 チャリティー施術コース開設
   チャリティー施術の日開催(施術料全額寄付)
   沿岸からの来院患者さん(学校の先生)へノート50冊送付
   反射式ストーブ・ライター・耳栓の寄付
   ボランティア団体に加盟
   子供の自転車を寄付
   岩泉避難所へ出張ボランティア施術
   陸前高田市へさんま回収ボランティア参加 など

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扇風機(支援物資)
7月くらいに寄付した扇風機です。


がれき撤去

 腰痛を解消することも大切。腰痛が出る必要性をなくすことも大切。現地の作業を探してみると、これまた当時は個人での参加はなかなか難しかったのです。それでも探していくと、一番早く個人ボランティアの受け付けをしていたのは、というか唯一受け入れをしていたのが『遠野まごころネット』さんでした。

 そうして連絡と手続きを取り、最初の現地ボランティアは2011.4.26のことでした。

 作業は『サンマの回収』。陸前高田でサンマの工場があり、冷凍サンマが大量にあったのですがそれが流され、暖かくなってきてそれらが腐りはじめて悪臭がものすごく強かったです。そのサンマの回収が主な作業でした。

 また、当時余震もまだあり、海がすぐ近くに見える所での作業だったので、もし地震があったらすぐに高台に避難して下さい、と言われたことと、自衛隊の方々が家を撤去しながら捜索をしている横での作業だったことが印象深かったです。

 当然写真やら生活感のあるものがたくさん落ちており、大切そうなもの(例えばアルバムとか)は別で集めることもしていました。

 私がお世話になったのは「遠野まごころネット」さん(2014.12現在でも活動はまだ続いています)。

 その当時は釘を踏み抜くことによる怪我が出ていたので、釘踏み抜き防止用のインソールは必須でした。

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 その当時はさんまのみではなく、写真や賞状、その他生々しいものまで回収することになりました。大切なものと思えるものは別個で回収しました(その後写真などは専門家の皆様により修復されていましたね)。

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 この動画は昼の休憩時間に撮影したものです。
 動画では伝わりませんが、その時着ていたものは捨てなければならないくらい悪臭がすごいのです。マスク二枚重ねでも匂うほどでした。そして震災から一カ月以上たっていますが瓦礫もご覧の通りでした。



その後は月に一回程度ですが、休院時を利用してボランティアに参加しました。

 数ヶ月経つと被災者の方への配慮から撮影はバスの中からのみになり、次いで禁止となりました。


 最初に数回続けて行ったあとは、月に一回を目安にボランティアに参加しました。その都度全国各地からいらしたボランティアの方々と仲良くしていただきました。県外・東北外からわざわざいらしてくださる方の多さにとても感動しました。

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ボランティアその後

 遠野まごころネットさんから向かったのは、主に陸前高田・大槌・釜石でした。ボランティアの作業内容は、サンマの回収に始まり、がれきの撤去、家の掃除、泥の掻き出し、お盆前はお墓周辺の整理と掃除などでした。震災から半年近く経っていても大槌周辺の墓石の多くは倒壊したままでした。

 夏は2リットルのペットボトルがあっても足りなくなりそうなくらいで、塩飴がとても美味しく感じたのを覚えています。

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 ボランティア団体さんに参加した以外では、ボランティアさん優待のお店を利用させていただいたり、盛岡自然整体-aru-でもボランティア割りをして活用していただきました。


 2012年の夏頃には作業内容にもだいぶ変化が出てきて、その際にあたった作業は『土運び』でした。被災者のココロのケアのために花壇を作るそうで、そのための土運び。土を提供してくださるという方のお宅に出向き、表面に生えている雑草取りから。その作業が終わったらトラックに土を積んで終了。一日がかりです。

 と書いてしまうと大変そうなのですが、ボランティアには『ノルマ』はありません。全て自己責任でやらなければなりません。ですから、倒れられると逆に迷惑になります。しんどくない程度で、休みたい時は自由に休んで、できる範囲で行うことが大切です。ですから、女性でも全く問題なくできることなのです。

 震災当初は被災地に方は被災地に人が来ることを嫌がる方が多かったそうなのです。しかし、1年後には逆になっているのだそうです。

 もちろん全ての方がそうだとは言えないでしょうが、多くの方が被災地に多くの方が足を運ぶことを望んでいるとのことです。

 人が来ないと、なんだか『見放された』という気分になるのだそうです。

 ボランティアは難しい、そう感じる方もいるかもしれません。

 もしそうであれば、ドライブだけでも行ってみませんか?

 現状がどうなっているのか、実際に自分の目で見てみてはいかがでしょうか?

 いつも提案しますが、無理はしないでいただきたいと思っているのですが、できることはしていただきたいとも思っているのです。


あるセラピストからのメッセージ

 体を治す、ということを探求し、四国へ行き、そして『瞑想』の探求を始めたとき、出会った一人のセラピストがいます。その方とは現在でも繋がりがあるのですが、当時沖縄に移住後でブログよりメッセージをいただいていました。許可をいただいていたので、再度掲載します。

メッセージここから

日本中の方が疲れを感じているかもしれません。

がんばっている方も、
そうでもない方も、
張りつめていた方も、
おおらかでいた方も、
忙しかった方も、
一生懸命な方も、
気にしないように気をつけていた方も・・・

思惑はいろいろでも、
私たちは繋がっています。

誰にでもできる自己ヒーリングをお伝えします。5~7分で全部できます。
*仰向けに横になってください。
*両手をばんざいして
*息を吸って
*思い切りのびまーす!
*両手だけでなく両足もぐーっと下に伸びます。
*伸びきっても
*まだ伸びます。
*さらにもうひと伸び!
*1,2,3と心の中で数えてから
*息を吐きながら
*はーぁ!と全身脱力しまーす。
*ばんざいのままだらんとしてください。
*ものすごく気持ちいいです。
*脱力したまま10数えるまで休憩です。
*これを3回行ってください。
*滞っていたプラーナが全身に流れます。
*次に両手をおへその上に重ねて置いてください。
*いろんなチャクラがあるのですが
*あえておへそです。
*らくーに呼吸しながら
*心の中で
*「安心を受け取ります」と宣言してください。
*そのまま3~5分休憩してください。
*AZUを通してのほうが実感できる方は
*「AZUから癒しを受け取ります」にしてください。

昨日の日記に書きましたが
急激な緊張、
興奮のあとで、
内分泌がアンバランスになります。

神経伝達物質が出にくくなり憂鬱になったり
興奮を発散できないままだとイライラしやすくなります。

内分泌を整えることがとても大事です。

私たちは普段、
自分の知覚を通して行動や判断を選択します。

ですが人間の知覚は、
再訓練されない限りは子供からあまり進化していません。

社会で訓練されるのは主に表面意識のほうで
そちらだけを訓練しても
潜在意識が置いてけぼりになっていて
心や体は着いて行っていないことが多いのです。

わかっちゃいるのにどうしてもできないことなどは
このメカニズムによるものです。

器用な方は自分をだましだまし発散しながらバランスをとります。
(欲求を代用的なもので満たしながら。)

真面目で融通の利かない方は
思考(理論)でこの事態に対処しようとして煮詰まってしまいます。

ですがいづれにしても解決はしていません。

内面(潜在意識)に取り組む基本的で唯一の方法は瞑想です。

上記の自己ヒーリングは瞑想に慣れていない方でも
プチ瞑想ができるようにデザインしています。

知覚は内分泌の微妙なバランスで
別人のように違ってきます。

感じ方は一瞬で変わります。

内なる葛藤が取れると
急にいろいろなことがゆるせるようになったり理解できるようになったりします。

重荷や苦しみから解放されると
急にいろんなことがありがたく感じられます。
そんな感じです。

普段から心の重荷に取り組んで苦しみを癒しておけば
プレッシャーに対する許容も大きくなり
衝動からの反射で選択を誤ることも少なくなります。

普段から取り組んでいなくても
今からこまめに脳内のバランスをとってあげてください。

体が疲れた、
重いと感じたら脳も疲れています。

また張りつめていて疲れを感じないとしたら
興奮が続きずぎているので
一日3回は忘れずに、
脳の緊張を緩めてください。

横になれなくても
座ったまま、
或いは立ったままで
同じように自己ヒーリングを行ってください。

こうしなくちゃ、
こう思わなくちゃ、
こうふるまわなくちゃ、
こう感じなくちゃ、と
みんなが少しずつ無理をしています。

無理はしわ寄せがきます。

こまめにガスを抜きましょう。

ここまで


 これは何も震災時でなくても大いに活用できると思います。もしよければやってみてくださいね。

ブログ

 東日本大震災関連の私のブログです。
 ブログ自体は只今熟成中です(笑)

2016.3.11のブログ-心を静かにするということ-

人間ですから、うまくいかないこともあると思います。いつもニコニコしていることが難しく感じたり、悔しかったり、後悔したり、不安や恐れに飲み込まれそうになったり。

どんな時であれ解決法はゆるしです。

心を揺らす出来事、ソレをなかったことにすることです。
それがなければ、心は穏やかなままのはずです。

頭ではわかったとしても、どうしても考えてしまう。多くの方がこのステップで躓きます。そんなときどうすれば心を静かに保つことができるのでしょうか?

それは、瞑想です。

そこからさらに枝分かれし、瞑想状態になるための手段がたくさんあります。
何かに集中することも近いです。体の感覚だけに意識を向ける、これが当店で提供しているセッションにあたります。

私はこれを覚えて本当によかったと実感してます。
私自身、取り組み続けている今でさえも怒りや不安や恐れにつかまりそうになることがあります。それでも、瞑想することで、以前より格段に速くそれらを手放すことができるようになりました。

その他にも、ヨガや太極拳、ヒーリング、鍼灸・マッサージ、あなたが好んでいる趣味、散歩・ドライブ。。。どんなことでも心から集中して楽しむことができれば瞑想に近い状態になります。

本日3月11日。黙とうと、瞑想を捧げたいと思います。

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